インプラントの寿命について

インプラントは、保険が適用されないために、入れ歯と比較すると高額な治療費がかかります。高いお金を払って、すぐにだめになってしまったら、困ってしまいます。インプラントの寿命がどれほどなのか、知りたい人はたくさんいます。インプラントの残存率は、10年で90％を超えています。

歯科医院やメーカーによっては、5～10年の無料保証を付けているところもあります。手術を受けてから、40年間もいい状態で使い続けて、亡くなったという患者さんもいるほど、長期的に使うことができるものです。しかし、中には数年でだめになってしまうケースもあります。それは、インプラント周囲炎と呼ばれる歯周病が原因であることが多いです。

歯と同様に、きちんとした歯磨きが欠かせませんが、汚れがたまってしまうと、炎症や、細菌感染を起こしてしまいます。そうすると、せっかく埋め込んだチタンがグラグラしてしまったり、自然に抜け落ちてしまうこともあります。ですから、歯科医院ではインプラントを受けた患者さんに、定期的な健診を勧めています。定期的に通うことで、悪くなる前に状態を把握することができます。

磨き残しがある場合は、プロのクリーニングで清潔な状態に保ちます。人工のものなので、噛み合わせの調節なども行い、噛む力が強すぎる場合には、マウスピースなど守るものを使うこともあります。お手入れ次第で、長く良い状態で使うことができ、寿命も延びることが分かっています。