歯科で受ける歯周病検査

歯科の歯周病検査は、刺繍プローグという器具を使って行います。歯周ポケットの深さをミリ単位で調べることができます。他にも、歯周ポケットからの出血の有無、歯の揺れ具合(動揺度)をチェックできます。これらのデータをもとに記録表を作成して、歯周病の範囲、進行度、炎症の有無を検査します。

歯科での歯周病治療の基本は、歯周ポケットのなかに溜まった歯石をはじめとする汚れを除去して、汚れのない環境を維持させることを目的とします。完璧に実践できれば、歯肉炎などの炎症はまったく起こりません。歯槽骨の破壊もストップさせることができます。完璧は難しくても、ほぼ完全にストップさせることは可能です。

日本人は、歯磨きの習慣はついていますが、歯周ポケットのなかの汚れにはまったく無頓着と言われています。歯周病を予防するには、月に1回プラークや歯石を除去してもらいながら歯科検診に通うのがおすすめです。すでに歯槽骨が破壊されてしまっても、歯槽骨の欠損が半分以下であれば、コントロールして立て直していくことは十分可能とされています。歯周ポケットのなかの汚れを根気よく清掃することができれば、歯槽骨の3分の2が欠損した歯でも10年以上は延命させることが可能です。

レントゲンで骨を失ったように見えても、周囲にわずかでも健康な骨が残っていれば、その骨と同レベルまで歯槽骨が回復します。歯科での歯周病治療で重要なのは、現状把握と将来予測です。まずは検査を受けて現状を確認することが大切です。

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