歯科の歯周病治療の流れ

歯科の歯周病治療では、初診時にまず治療計画の立案と説明が行われます。歯茎が腫れて痛みがある場合には、切開や排膿による緊急処置を行います。基本的には、超音波スケーラーを使って全体の歯石除去(スケーリング)を行う治療も行います。初診時のスケーリングは、麻酔を使わないことが多いので歯茎の下などの深い場所にある歯石は除去できません。

しかし、全体を大掃除することで、歯茎の痛み、出血、知覚過敏、口臭、などが大きく改善されるのが普通です。若い頃や、歯周病の症状が軽いうちならば、このスケーリングだけで十分汚れを取れます。しかし、歯槽骨の破壊が進んでいる場合には歯周ポケットのなかの汚れをすべて除去することはできません。歯周ポケットに面した歯根にプラークや歯石が付着すると、その一部がセメント質のなかに入り込んで、表面がザラザラします。

このザラザラを取って根元をツルツルにして、再び汚れが付着しづらくするのが、SRP(スケーリング&ルートプレーニング)です。スケーリングと同様に、超音波スケーラーや手用スケーラーを使って掃除します。深い部分を掃除するために、局所麻酔を使って上下の奥歯、前歯、を6回に分けて掃除します。歯槽骨の破壊がさらに進んでいる場合には、スケーリングだけでは処置できないので、歯茎をめくって行うFrop(歯肉剥離掻爬術)を行います。

歯科の歯周病治療は、基本的に歯の大掃除となります。治療を始める前に疑問点は歯科医から説明を受けておくようにしましょう。

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